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『やる夫で学ぶ柳生一族』まとめ(引き継ぎ版)

2008-03-16『やる夫で学ぶ柳生一族』外伝5-6

『やる夫で学ぶ柳生一族』外伝5-6

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第二部_外伝5_index

元スレ:やる夫で学ぶ柳生一族(やる夫板Ⅱ版9)


154 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5) 投稿日:2013/07/07(日) 22:22:22 [ LyQgZ6tY0 ]

| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~|_| 『二刀仕掛之心持之事
| ._         .|_| 
| |月|        .|_|  亡父ノ録ニ理なし。老父云、二つハひとつ也。二つ一度に打事なし。
| |之|        .|_|  一ツハタテニ用、一つを遣心持也。
| |抄|        .|_|  うち物と手利剣ヲ思ふへし。身ノかゝり、二寸五分ノ心得専也。
|.  ̄         .|_|  かけめの心持ニテまつ一方打ふサキ、仕をふさぐ心持専也。
|            |_|  脇差・小刀・サヤ・ハナ紙・道具ニ取テハ、
|            |_|  リウシケン・サンクワウ・車ヒシ・野ロマエなとゝ云ものも、
|________.|_|  ナゲ出し、敵の気ヲちらして可勝、ハかり事也。
└───────┘  所作に気ヲトラレヌヤウ専也』

             , ァ
        /  ̄//---------------------- 、
       /  _//二二二二二二二二二二二二ア
     ./  /〈/
     /  -r´    _
    ',.   \. γ    `ヽ                         _
            ヽ|  \ _ノ                      /|__|   ほら、二刀を使う場合の習だぞ。
      '    ノ  (●)(●                   ///   二刀流といえば武蔵&二天一流ってイメージが強いけど、
      .〉      (__人)                      ///    新陰流も二刀についての教えがあるんだ。
      /     `ヽ、_ノ                   ///      まあ、若干「外の物」的な扱いではあるけどな。
     .,'        ヽ                 ///
.      |             丶                 ///
     .|.      γヽ.    \            ///
      |         /\.   \          ///
      |        {   \   \       ///
     }        `――‐`ヽ  <\  ///
    ./                \ 、.< //
    /       _____  〈  ヽ`<
   ./        / (   _   ` `ー-\>
  /     /    `ヽ  ヽ ̄ ̄ ̄
 /     /        ` ー'
/    /

         ____
        /⌒  ⌒\
      / (⌒) (⌒)\         そうそう、こういうのでいいんだお!
     /  ::⌒(__人__)⌒::: \       記述を見るに、片方は防御、片方で斬るって感じおね。
     |       |::::::|   ,---、     レイピアとマインゴーシュみたいなイメージが近いかお?
     \       `ー'   しE |
     /           l、E ノ       使い方の心得は、
   /            | |      「無刀」の延長線上にあるのがいかにもだお。
   (   丶- 、       ヽ_/
    `ー、_ノ


155 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5) 投稿日:2013/07/07(日) 22:23:46 [ LyQgZ6tY0 ]

      / ̄ ̄\ ( ;;;;(
    / ._ノ  ヽ、\) ;;;;)
    |  (●)(●)/;;/        まあ、さっきも書いたが、
    |  (__人__)l;;,´|        >>1が個人的にウケた箇所を抜粋しただけで、
    | ./´ニト━・' .l        全体としては、ごく真っ当な習が殆どだぞ。
    | .l _ニソ    }         個別に紹介するとキリがないから端折ってるだけで。
     /ヽ、_ノ    /
    __/  /    ノ__          あと、それとは別に面白い点としては、
  / /  /       `ヽ.      他の流派や人物についての言及が
  /´  ./       ,.  ヽ.     ちょこちょこあるのもポイントだな。
  ト、_,/.       |、  ヽ
   |         |/  /


      _____     ━┓
    / ―   \    ┏┛
  /ノ  ( ●)   \  ・     他の流派?
. | ( ●)   ⌒)   |      あと、人物ってどういうことだお?
. |   (__ノ ̄    /
. |             /       「うん、これも抜粋で紹介しよう」
  \_    ⊂ヽ∩\
    /´     (,_ \.\
.    |  /     \_ノ


156 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5) 投稿日:2013/07/07(日) 22:25:10 [ LyQgZ6tY0 ]

| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~|_|  『朝日夕日ト云事
| ._         .|_|   老云、新当流ニアリ。敵ノ眼也。左ヲ朝日ト云、右ヲ夕日ト云。
| |月|        .|_|   これへ太刀先ヲサシムケ、遣ふ心持。チンシユト云事。
| |之|        .|_|   老云、冨田流ニアリ。敵ノアタマヲ、目付、ヒトヘ身成テ打コム心持也(後略)』
| |抄|        .|_| 
|.  ̄         .|_|  『テツチト云事
|            |_|   卜伝流ニ有。父云、手ノ内ヲシムル也。
|            |_|   打チツクル所ニテ、シメテサガラヌ心ヲ遺也』
|________.|_| 
└───────┘  『三越之サンヂント云事
                父云、新当流ノ習ナリ。敵ノかを、ムネマテノ間、上・中・下とシテ、
                太刀サキノムケ所ニ用ナリ』

               『三所ノ切分・切留・切返しト云事
                父云、ヨシオカ流に用ゆる表裏ノ心也。
                切留ハ小詰也。切返しハ切返ス也』

   / ̄ ̄\
  /   _ノ ヽ_
 |     (●)(●)        まず、他流派の習についての言及だ。
. |     (__人__)       新当流、冨田流、卜伝流、吉岡流などの名前が挙がってる。
  |      `⌒´ノ ) ;;;;)    これは宗矩からの教えとあるから、
.  |         }  .) ;;;;)   .宗矩がこれらの流派の習を十兵衛に教授したようだな。
.  ヽ        }  /;;/
   ヽ     ノ  .l;;,´      宗矩の若い頃だと、これらはかなり隆盛していたから
. /    ∩ ノ)━・'     .案外、宗矩自身が稽古したこともあるのかもな。
 (  \ /|_ノ ヽ
. \  ""  /_ノ  |
   \ /___/


     ____
   /      \       そういえば、「飛衛」の序文で宗矩について
  /  ─    ─\ 
/    (●)  (●) \   「若年より此道に心をつくり、
|       (__人__)    |    太刀のみならす鑓長刀の類にいたるまて、
./     ∩ノ ⊃  /     兵道とさへいえは不聞といふことなし」
(  \ / _ノ |  | 
.\ “  /__|  |      って書いてるけど、こういう教授があったのが
  \ /___ /      この一文の背景だったのかもしれんお。


157 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5) 投稿日:2013/07/07(日) 22:26:20 [ LyQgZ6tY0 ]

| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~|_|  『すたれと云習之事
| ._         .|_|   (前略)アミダノゐんト云習、
| |月|        .|_|   父云、是ハいきとうとふみ(伊岐遠江)ガ工夫也(後略)』
| |之|        .|_|
| |抄|        .|_|  『ニヲヒト云習付カグト云心持
|.  ̄         .|_|   父曰く、アナ作が流に是有。長太刀ニよし、槍ニ入ル時、付カケノ時ニ、
|            |_|   ハナイキヲツムルナリ。カダ心得ナルニヨリ、ニヲヒト云なり。おもしろし』
|            |_|
|________.|_|  『サミタレト云事
└───────┘   父云、ホウゾウインが流ニアリ。敵入掛る時、一拍子後へクツロゲ、
                鑓ヲサカテニ取ナヲシテツク也。十文字ノ家ニ秘スル也』

                             /:l
                              ./ /:/
                           ./ /:/
                               / /:/
                             ≧=
    / ̄ ̄ \                ./ /
  /      \ヽ                 / /    また、剣術以外にも、槍や長刀についての教えも結構ある。
  |       ( ●)              / /
 . |      (___ノ)           / /      「伊岐遠江(伊岐真利:伊岐流)」
   |         ノ              / /      「アナ作(おそらく穴澤盛秀:穴沢流)」
 .  |        }          nn/ /       「宝蔵院流」
    ヽ       ノ            i.i/ /
   /     弋  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/ / /         これまた宗矩が若い頃隆盛していたり、
    i  _    \ |      ___r/ /        付き合いのあった流派だな。
   i ´  `<   `弋 ̄ ̄ ̄  / / |
    i     `<    \    / /
    |         `'<   \.._/ /
    |          |. \   ∨
   ハ          ,|   ゙i   、ゝ
   ハ.       ,|    マュ-/


=‐- .
     ̄¨ ¬―- _,ィ'^l'^h                  -‐=ニニ=‐-
                / } | | .i_             , ・ ´           \
            /. / | | .|二ニ=‐-ニ㍉ヘェェ_‐/              \
            ノ / / , l      \ヾヾ /         ィ==-、     ヽ     武芸者が剣以外も修めるのが
.         /     / /          |  /, ―、      f  ● )     ハ    普通の時代の生まれだから、
―――――‐/       /―――t-_ノ  | `ー'       ` ー ''       |    この辺りが詳しいのは納得だお。
         .l       ノ      ヾミL_ 八   (   人    )           |
.         |     /            ̄ ~ヽ  `ー '  `ー ’         /
        |    /               \  " ⌒ ゛         /
        |    |                 イ =‐-、          \
        |    |               /      ヽ          |


158 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5) 投稿日:2013/07/07(日) 22:28:00 [ LyQgZ6tY0 ]

| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~|_| 
| ._         .|_|  『和之事
| |月|        .|_|   是ハ七郎左衛門工夫ニヨリ目録トス。
| |之|        .|_|   此一流良移心当流和ト云(後略)』
| |抄|        .|_| 
|.  ̄         .|_|  『起倒流乱目録
|            |_|   体スクナルニヨリ勝アル心ナリ、出テ入ル心持、
|            |_|   平敵ニ随マハリ居ル身スグナリ(後略)』
|________.|_| 
└───────┘


          / ̄ ̄\
        ノし. u:_ノ` ,,\.      あと、これは宗矩からの教えではなく、
       /⌒`  ( ◯)(O):    良移心当流や起倒流なんかの和(やわら)についても
       .:|   j(   (__人__)   .教えを載せてるだろ…ッ!
       :|   ^  、` ⌒´ノ:    二つとも、開祖が柳生門弟だから、その縁だろうな…ッ!!
        |  u;     ゙⌒}:
          ヽ     ゚  " }:
        ヽ :j    ノ:             _____
       /⌒\ ゚ (´ .                :/ ノし   \     何気に柔道の祖流のひとつの
       :|  ゚ \~、,⌒\.    _      :/ u ⌒     ゚ \   起倒流が柳生と繋がってるのが
      :| \j(,  \  r  \ :gj }`hi、.  :|,  。   :j    }   面白いところだお…ッ!
      |   \ 〆ー───〆 八 ヽ (     u   〃ノ
      | :j    \__゚___' ,ノノー`Y \ \/⌒ヽ~ヽ     っていうか、なんでいきなり
     |         |:    ー──‐‐\ . ィ ´ ゚ /    \   手四つなんだ…お…ッ!?
      |   ゚     :j  |:           \、__/l  ゚  :j  \


159 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5) 投稿日:2013/07/07(日) 22:29:01 [ LyQgZ6tY0 ]

| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~|_|  『紅曲之事
| ._         .|_|   父云、二星之勤ヲ色ト云、曲にいろの付ク心持也。
| |月|        .|_|   能々心ヲ付テ、動キニ我心ソミテくれなひのちしほニそめよと也。心持面白し。
| |之|        .|_|   分五郎流ニハ、紅葉之目付、観念大事ト秘する心持同意也。
| |抄|        .|_|   亦云、分五郎流ノ紅葉観念と云ハ、我心ヲ敵に付しハ、近クよせぬもの也。
|.  ̄         .|_|   よそよそしく或ハ向ふの山の紅葉なとを見ル心ニテ仕掛レハ、
|            |_|   近クよるニも敵心ヲ付さるヲ打テあとへ退ク也。
|            |_|   サルニより、かたて太刀、センタンノ打を用いルトいへり(後略)』
|________.|_| 
└───────┘  『太刀一はいニウツト云心持之事
                是ハうで迄太刀ト云心也。我か眼ノ下より、太刀サキマテ太刀に遣なし、
                打心持太刀一はいの打也。是ハ助九より工夫ノ所也(後略)』

               『鏡ト云心持之事
                是ハ、細川越中殿工夫之所也。
                敵を鏡ニスルト、我ヲ鏡ニスルト。二つノ心持アリ(後略)』

   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ⌒)(⌒)      で、だ。
. |  u  (__人__)      こっちは他流派というより、
  |      |r┬|}      特定個人の教えについての言及だな。
  |      | | |}      疋田豊五郎、木村助九郎、細川忠利の名前が確認できる。
.  ヽ .u   `ニ}      あと、名前自体は上がってないが、「思無邪」の習は、
   ヽ     ノ       鍋島元茂の影響がありそうだな。
   /    く  
   |     \
    |    |ヽ、二⌒)


         ,-'" ̄ ̄ ̄\ ゙
        /\,  、/  ヽ ;:
       i (○) ;(○) u i ;    疋田豊五郎の教えが宗矩経由というのも、
       ヽ (__人__)   / ;    もしかしたら、若い頃、直接学んだ可能性もあるかも
        i        、\ ;   .しれないおね。
        |   !    /__} ;
       ,-| . |ー-、/ ゞノヽ      しかし、随分と幅の広い伝書だお。
      {_ i、___,l   |    | ;   柳生以外の教えにもかなり言及してるお。
       )ソ(___i)---|    |
              ゝ-i--i´ ;
                `-゙


160 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5) 投稿日:2013/07/07(日) 22:30:06 [ LyQgZ6tY0 ]

   / ̄ ̄\
  / ノ  \ \
 |  .(●)(●)  |
. |  (__人__)  |           その辺りは十兵衛が
  |    `⌒´  |    ) ;;;;)     兵法をどのように捉えていたか、という
.  |        |    .) ;;;;)    証左とも言えるかもな。
.  ヽ       }   /;;/
   ヽ     ノ   .l;;,´       この他、小太刀についてや、
. /    ∩ ノ)━・'        馬上での習などにも言及してある。
 (  \ /|_ノ ヽ
. \  ""  /_ノ  |
   \ /___/


         ___
       /      \
      /  ─   ─ \            あと、数が多い上に長いから端折るけど、
    /    (●) (●) \          沢庵和尚からの教えや、陰流、新陰流、新当流について
    .|      (__人__)   |    __    由緒や事跡を述べていたり、
     \     ` ⌒/ ̄ ̄⌒/⌒   /    起請文のテンプレなんかも載ってるおね。
    (⌒      /     /     /
    i\  \ ,(つ     /   ⊂)      この辺りは兵法伝書というより、
    |  \   y(つ__./,__⊆)      十兵衛の覚書みたいな感じだお。
    |   ヽ_ノ    |


161 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5) 投稿日:2013/07/07(日) 22:32:05 [ LyQgZ6tY0 ]

| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~|_|  『右ハ自得ノタメニ書アツムル所也。
| ._         .|_|   クワシク録ニ在之ヘシ。
| |月|        .|_| 
| |之|        .|_|    ひとつふたつひろはぬたまも残るらん
| |抄|        .|_|    我をかなる袖のせはさに(光廣) ※烏丸光広
|.  ̄         .|_| 
|            |_|   紙数スミツキ一四一まい
|            |_| 
|________.|_|   寛永拾九年午壬三月吉辰書之終ル 平三厳』
└───────┘ 

                   ___
                 /      \       で、ここで〆が入って、終わりかお。
               /_ノ   ヽ_   \     最初の方でも上がってたけど、
             /(●)  (● ) u. ヽ    あくまで「自得のため」のついでなのおね。
               |   (__人__)        |   .この「月之抄」は。
             \   `⌒ ´      /  
                /            \    まあ、注釈がつけてる時点で、
           | ̄ ̄ ̄ ̄|~|       |   他人に見せるのも意識はしてたようだけど。
.          /  |        | .|-、  ノ   | 
.         //  (つ       .|と  ̄”     ノ 


     / ̄ ̄\
   /   _ノ  \
   |    ( ●)(●)            まあな。
.   |     (__人__)            だから、この伝書が当時他者の目に触れたか不明だし、
    |     ` ⌒´ノ  ,r'゛ヾ       後世の影響もどの程度あったかどうか定かではない。
   .l^l^ln      } `‐=   )      .この辺りは他者への教授/披露を前提にした家伝書と対照的だな。
.   ヽ   L     }   ゝ-´  );;;;;;) 
    ゝ  ノ   ノ        .) ;;;;)    ただ、それはそれとして、
   /  /    \       ./;;/   当時の新陰流の習や十兵衛の兵法観などが
  /  /       \     .l;;,´    詳細かつ率直に記された武道史上の一級史料と言える。
. /  /      |ヽ、二⌒)━・'
 ヽ__ノ


162 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5) 投稿日:2013/07/07(日) 22:32:40 [ LyQgZ6tY0 ]

           / ̄ ̄\
         /   _ノ  \             それに、当人の伝書では
         |    ( ●)(●)          記述のなかった石舟斎・宗矩の習について、
         |     (__人__)          この月之抄がカバーした功績は大きいと思う。
         |      `⌒´ノ
          |         }            さっき「インタビュー」と書いたが、
          ヽ        }      (     別の言い方をすれば、
           _ヽ     ノ`ヽ、_     )
.           _/|\ ` 、,__ 、小 L  ̄ ヽ (      .原作 : 柳生石舟斎/柳生宗矩ほか
        _, ハ  \ ` ァ、 /ヘ,レ―‐‐、__i__,)      .編・著.: 柳生十兵衛
.   , -‐ ´   ,ゝ   \/ _ 又/    ,ヽ\丁
  /   ヾ.    \    , イ{`<   _ ,ィ 〉〉〉|     こういう感じにもなるかな。
. /  `゙ヾ\    ヽ/ ヽ\`く´ / `ー(/ |
. !   ´⌒` ヽ  /     `ーヲ`〈    i   !


     ____
   /      \       そう考えると、
  /   ノ   \\     十兵衛の伝書というより、
/    (-)  (-) \    あくまで「江戸柳生系新陰流の伝書」として
|       (__人__)    |   見た方が適当なのかもしれないお。
./     ∩ノ ⊃  /
(  \ / _ノ |  |      宗矩が、これをどう評価したのか
.\ “  /__|  |     記録が残ってないのが残念なところだお。
  \ /___ /


163 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5) 投稿日:2013/07/07(日) 22:34:24 [ LyQgZ6tY0 ]

   / ̄ ̄\    ) ;;;;)
  /  _ノヽ_\   ) ;;;;)   確かに、それがないのは残念なんだが、
 |    (─)(─)  /;;/   「焼き捨てよ」と一喝された「飛衛」の時と違い、
. |    (__人__)  l;;,´    宗矩からの酷評はなかったようだから、
  |     `∩_ノ)━・'     少なくとも、最低でも容認レベルには達していたとは思う。
.  |     |_ノ
 /ヽ    |  |_        実際、宗矩自身が教えた習が大量にあるわけだから、
 |  \_/ ノ ヽ      間違ってたら指摘しただろうし。
 \     /_|  |
 | \ /  _/


         ____
       /      \         .宗矩もこの年、72歳だし、
     /   _ノ  ヽへ\      後の事を考えたら、せめて兵法に関しては
    /   ( ―) (―) ヽ     間違いのないようにしたい、と考えるのが自然だお。
   .l  .u   ⌒(__人__)⌒ |
    \     ` ⌒r'.二ヽ<       自分を除けば、
    /        i^Y゙ r─ ゝ、   自流派を最も理解/習熟してるのは十兵衛だろうし。
  /   ,     ヽ._H゙ f゙ニ、| 
  {   {         \`7ー┘!


164 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5) 投稿日:2013/07/07(日) 22:36:50 [ LyQgZ6tY0 ]

           / ̄ ̄\
         /   _ノ  \             そういうことだな。
         |    ( ●)(●)           だからこそ、自分の目が黒いうちに、
         |     (__人__)           教えられるものを全て叩き込むのがベターではある。
         |      `⌒´ノ
          |         }             だから、なんとか十兵衛が容認できる程度には達した時点で、
          ヽ        }      (      宗矩としては一区切り付いた感はあったんじゃないかと思う。
           _ヽ     ノ`ヽ、_     )    まあ、この辺りは>>1の推測だけどな。
.           _/|\ ` 、,__ 、小 L  ̄ ヽ (
        _, ハ  \ ` ァ、 /ヘ,レ―‐‐、__i__,)
.   , -‐ ´   ,ゝ   \/ _ 又/    ,ヽ\丁
  /   ヾ.    \    , イ{`<   _ ,ィ 〉〉〉|
. /  `゙ヾ\    ヽ/ ヽ\`く´ / `ー(/ |
. !   ´⌒` ヽ  /     `ーヲ`〈    i   !


          ___
         (⊃     \
       (⊃ _ノ  ヽ、_ \         だから、本編で宗矩が
     (⊃  (ー)  (ー) u.\       「肩の荷が下ろせるか…」という
    /|     (__人__)    |       気持ちになれたかもしれない、と描いた訳かお。
  /  \____` ⌒´    /   
 (               \         しかし、流派の後継者としてはともかく、
  \_ |            \      柳生家の次の当主としてはどうなのかお?
     ヽ|          ト、  ヽ
      ヽ         | >   )


165 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5) 投稿日:2013/07/07(日) 22:37:48 [ LyQgZ6tY0 ]

                 / ̄ ̄\
               / .⌒  ⌒ \     _,,         その辺りについては、
               | (⌒) (⌒) .|     l;l        この後の本編で描かれることになるさ。
              . |  (__人__)  .|  _,_,|,|_,
                |    `⌒´   |, ト-=y  丶       というわけで、「月之抄」解説はここまでだ。
              .  |         }  ヽ `i, ̄‐^l      .随分長く掛かってしまったが、
              .  ヽ        }   ヾ~ `  i,      十兵衛の兵法家としての集大成ともいえるこの伝書、
                 ヽ     ノ _   ヽ、   ;i,    興味を持ってもらえたら嬉しいな。
                ,,_,i     y,ソト,,__  ヽ、   ;i,
               ,/r-'"j  / / ii, `ヽ、-x,,゜r  ;i
            ,,/'/__.L、    /ヾ、"i   `ヽ `;i  i,
          ,/  /_iーヘ,ヽ、 , /i" ヽ、 i     `、'i   iヽ、
         _,) ヽ "   ネメ、_ii"~        _Yri   l, ヽ、
        _,,,>t 、ヾ、    ゞ;;/         /  ,¬    V⌒l
       ,y`;,,__   ,i     /ii'         / r-/|    l l
    _/^,,,  ヘ  l    /iil        /  l"v' y     }  l
 v=4⌒ヽ、 j  --,,,if   /iii|       ,,  〈-ヘ_,、 <、    /  i|
   ヽ, ,, i、   _,,tv   /iiiii      ム、 / /  ヽ、ヽ、_x--ー‐- 、
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     ^ ̄⌒ヽ  ヘ、  ,ノiiiii|、__,,,y,,_,,,/ ヽ、  ,/   ,,,-‐‐ `',,   ヘ,、
   ,,,_  \  ヽ  `>- liiiiiiil ¬">--  ヽ ヽ  i   i/   _,, /   } i
     "- ,,   }  / /iiiiiiil  /      l  l l   lK   ^~'  / |
        \ーヾ  /iiiiiiiil  /        i   i |   |i`'ヽーミ_/  /


                  ,ヘ
      ____      / /
     /\  /\   / /   「月之抄」は『史料柳生新陰流・下(今村嘉雄)』に、
   /( ⌒)  (⌒)\/  /   他の十兵衛の伝書も含めて全部載ってるお!
  / :::::⌒(__人__)⌒:::::\ /    ちょっと(というかかなり)高いから、
  |     |r┬-|       |    .図書館で借りて読んでみるのが、一番手軽だと思うお!
  \     ` ー'´     /
  /          \      それじゃ、また本編でよろしくだお!
 /             \
/  /\           ヽ
 /   \          ノ
U      ヽ        ノ


166 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5) 投稿日:2013/07/07(日) 22:38:42 [ LyQgZ6tY0 ]
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【やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5) : 「月之抄」解説】 完

168 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(外伝その5) 投稿日:2013/07/07(日) 22:42:57 [ LyQgZ6tY0 ]

 てなとこでようやく外伝その5、終了でアリマス。

本日もお付き合いありがとうございました&お疲れ様でした>ALL

 当初は1回で終わらせるはずだったのに、

気が付けば1ヶ月以上掛かってしまいどうしてこうなった

とはいえ、剣士としては有数の知名度を誇る十兵衛の伝書であるにも関わらず、

存外に知られてない「月之抄」をざっくりとはいえ紹介できて満足でアリマス。

十兵衛には、これ以外にも「武蔵野」「朏問集」「行川の流」など色々伝書があるのですが、

基本、「昔飛衛といふ者あり」と、この「月之抄」が十兵衛の伝書では双璧かなーと。

 月之抄は今回解説した以外にも、大量に習があるので、

実際読んでみるのが一番なのですが、現在、入手可能な書籍で、

「月之抄」を全文掲載してるのが「史料柳生新陰流・下(今村嘉雄)」くらいしかないのがちと厄介。

(単体の出版物もあったらしいけど、絶版で入手不可)

これはどんなに安くても万は越えるので、気軽には薦めづらいのでアリマス。

>>1も神田古本屋で改訂版を上下18000円くらいで手に入れたのですが、

これでもかなり掘り出し物でしたし喃。

読むなら、置いてある図書館に行くのがベターかと。

単品で出てくれればいいんですが喃。

 さて、ともあれようやく外伝も終わったので、次回からはまた本編でアリマス。

内容は、「寛永末期の江戸柳生」か「寛永の尾張柳生」のどちらかの話になるかと。

ちと構成を迷ってるところもあって、どっちになるかはお楽しみというところで。

 それではではー。

170 名前:怖~い夏のホラー祭り、八月二十三日から開催だお 投稿日:2013/07/08(月) 20:14:12 [ G78nMCjoO ]

>疋田豊五郎、木村助九郎、細川忠利の名前が確認できる。

木村助九郎の方でも十兵衛の言動を書き残してるらしいし(Wikipedia情報)

魔界転生で十兵衛と木村助九郎が仲が良かったのもそれなりの根拠があったんですね

175 名前:1 投稿日:2013/07/13(土) 17:41:11 [ zrmuXwMI0 ]

 どもどもです。

次の更新ですが、呼び出しとかがなければ、

いつも通り、明日(07/14)の21時からを目標にしようかと。

 で、次回になる「その64」は、久々に尾張柳生家の話になる予定。

「柳生の麒麟児」が本編に本格登場する予定でアリマス。

よろしければー。

>>170

それが「木村助九郎兵法聞書」で砂。

宗矩が亡くなったことをきっかけに、子孫のために教えを取りまとめたそうで、

その中に、十兵衛が伊香保群馬県の温泉地)に湯治に行った時の対談が載ってるのでアリマス。

(つまり、十兵衛の湯治に助九郎も同行したということになりま砂)

対談以外にも十兵衛の教えや宗矩からの教えなども載ってて、

この辺、流石に門弟筆頭と称されるだけあるなーと思うところ。

今月の「十」でも登場してましたし喃。

 それではではー。

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